PerComに参加してきました.

今週シアトルで開催されていたPerComというカンファレンスで併設しているPerWareというワークショップで修士論文で扱った内容を発表してきました.発表自体はよかったと思いますが,英語でも日本語でも難しいのはdiscussion phaseで修士論文発表のときも今回ももっとうまくできたなと思いました.

バンケットがあったSeattle Needleからの夜景(photo by Jian)です.
Space Needle 1

テーマはAmbientTalk/Mという言語で,BrusselsのVrije Universiteit Brusselのメンバーが開発しているAmbientTalkという言語の拡張です.AmbientTalk/Mは複数のMobile ad-hoc networksを繋げた場合のプログラミングを*簡単に*記述できるプログラミング言語です.言語の下で動くMiddleware(interpreter)が複数のネットワークをまたいでメッセージの配送をするのですが,そのメッセージングの機構をその言語自体でReflectionを使って記述できるのがポイントです.


PerCom自体においてはドイツ,フランス,中国,韓国,フィンランド,ノルウエー,チュニジア(!)などなど様々な国の人が来てくれていて地震の話とかプログラミングの話とかいろいろしました.もっと修士の時にお金を出し手でもカンファレンスに行くべきだったなと思いますが,自分の発表するネタをもっていかないと肩身狭い重い思いをすていただろうと思うので,もっと早くから今のテーマを扱っていればよかったなと思います.

超おおざっぱに書くと,流行りはContext-awarenessとかBluetoothGPSとSocial Networkingの組み合わせとかだと感じました.下の写真はMicrosoft Researchの人が先日の大震災のときのメッセンジャーのクライアントの可視化について話しているところです.

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Brusselsに2.5ヶ月留学していたときの研究室の友達にも会えたのが特に嬉しいですね.当時お世話になったぶんを研究発表として恩返しができたかなと思います.