ブルー・オーシャン戦略

W・チャン・キムさんのブルー・オーシャン戦略を読みました。競争が激しいところで争っても価格競争に陥り大きな利益はあげられないので、競争のない新たな市場を作り出すというのがブルー・オーシャン戦略です。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

戦略キャンパス

ブルーオーシャンを創造するための分析ツール。さらに行動のためのフレームワークになる。各社が製品、サービス、配送などの分野で何を売りにしているかをまとめる。横軸には価格やワイン作りの謳い文句、マスマーケティング、香りや味わいなど。縦軸にはそれらの高い低いのレベルがある。この戦略キャンパスのなかにそれぞれの会社の線を描き、これが価値曲線になる。この価値曲線を他の会社らと異なるものにすることでブルーオーシャンを作るきっかけになる。

ブルーオーシャンのための4つのアクション

減らす、取り除く、増やす、付け加える、という4つのアクションを考える。特に1つ目のポイントでは業界内の各社が長い間競争をしていた結果として「提供するのが当然」になっていて、かつ顧客にとってはもはや価値がないものがあげられる。たとえばface to faceのやりとりはすべての顧客に本当に必要なのか、など。

4つのアクションを得るための4つのステップ

目を覚ます

会社のメンバーのグループワークなどを通じて問題点を明らかにする。勝ち曲線が他と同じようでは明確な目標、戦略を打ち出すことが困難である、など。

自分の目で現実を知る

先日のIDEOのワークショップでのものとにたようなものだが、みずから最前線にでて自分が提供されているサービスがどのように使われているかを知る。外部委託ではなく自分の目で、購買者ではなく利用者に目を向ける。利用者が自分のサービスと一緒に利用しているものは何か、サービス利用の前後にする行動は何かを考えながら観察する。

ビジュアル・ストラテジーの見本市を開く

価値曲線を描き、それを関係者(偉い人、サービスの利用者)に披露する。価値曲線1つにつき10分程度で説明するべき。複雑すぎる価値曲線はよろしくない。

新戦略をビジュアル化する

価値曲線で賛同を得られたものでわかりやすくビジュアル化する。こうすることで多くのチームメンバに理解を広めてもらえる。

公正なプロセス

関与(Engagement)、説明(Explanation)、(clarity of Expectation)という内容が重要。何も説明もなく働いている人の横でこそこそしている人がいると、働いている人の気はよくない。自分の預かり知らぬところで話が進められていたりするのも良くないので多くの人に会議へ参加できるよう呼びかけるべき。



後半はとりとめもなく読み飛ばしてしまった。こういう企業戦略を読むのは面白いけれども果たしてどれだけの人がそれを読んで実際に実行に移せるものなのかちょっと疑問だったり。